ホーチミンでは思った以上の集客ができていないのだと思います。
混雑している様子は窺えません。
打開策として、新メニュー開発に奮闘している様子は窺えるのですが、中華料理店が多くのメニューを扱うのと、ラーメン専門店がメニューを広げていくのは別だと思います。
醤油ラーメン、豚骨ラーメン、塩ラーメン、味噌ラーメン、担々麺・・・。
それぞれ原材料が違うでしょうし、仕込みが必要なはずです。
スープは大量の具材を使った方が美味しいものが作れるでしょうし、鮮度と熟成はちょうどよい頃合いがあるはずです。
色々作って余らせてしまっては、原価率が高くなるばかりかと・・・。
いろいろなメニューを作ると一見さんは増えるのかもしれませんが、食べて響く料理を提供しないと競合他店が乱立する環境ではリピートは見込めません。
とみだやさんは、オープン当初は無名だったので、閑散としていました。
でも、自分がそうだったように「これまでホーチミンにない味で、もう一度食べたくなる美味しさ」だったのでリピートが多く、評判が評判を呼び、行列店と化しました。
自分はホーチミン店がオープンして間もない頃に、でびっとらーめんを食べました。
注文する際に醤油味か塩味で迷って、
日本語ができるベトナム人スタッフさんにおすすめを聞いたら、
「どちらも」というので醤油味にしました。
食べた感想は「ベトナムのラーメンと同じだな」でした。
それはおいしくなかったということではなく、
ベトナムのラーメンがおいしいのです。
そして、価格は半分以下。
(今、なくなってしまったのですが、昨年まであった夜だけ屋台を出すおばちゃんが作るのは5分の1の値段ですが、匹敵するおいしさです。)
2倍~5倍の料金設定で出す料理なら、
ドカン!と響く目玉メニューがないと厳しいかと思います。
数打てば当たる作戦なのかもしれませんが、
外れる(響かない)確率が高いかと思います。
勇気を持って「屋台骨」を抜本的に見直す。
この方が当たる(響く)確率が高そうです。